
試しに一冊選んでみたけど、読み切れずに放置してしまっている
このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
小説には「創造性が増す」「共感力がつく」などのメリットがあり、素敵な小説に出会えると、楽しくて人生が豊かになります。
この記事では、小説選びで挫折経験のある筆者が、「最後まで楽しむことができて、のめり込める小説」の選び方を解説していきます。
自分にあった小説の選び方を理解して、読書を楽しめるようにしていきましょう。
おすすめの小説の選び方7選
一冊の小説を最後まで楽しむためには、物語にのめり込めるような、自分の波長に合った小説選びが重要です。

あの漫画の絵のタッチ好きなんだよなぁ
このように
「具体的に理由は分からないけどなんとなくいい」
と思うものってありますよね。
これはその作品と自分の波長があっているのかもしれません。
小説でも同じことが言えて「波長があっている作品=読みやすくて面白い」となる確率は高いです。
このような自分の波長にあった小説を選ぶために以下の7つの視点から、自分の波長を探っていきましょう!
- 小説の表紙から選ぶ
- 作者の性別から選ぶ
- 名作の中から選ぶ
- ジャンルから選ぶ
- 小説の長さから選ぶ
- 好きな有名人の愛読書から選ぶ
- 直木賞受賞作から選ぶ
選び方①小説の表紙から選ぶ
映画やドラマ、漫画などは視覚的なイメージが明確で、直感で好みが判断しやすいですよね。
小説も、まずは表紙に注目してみるといいでしょう。
- 明るくキャッチーな絵
- おどろおどろしくて残酷そうな雰囲気
- 美しい色使い
- かっこいいデザイン
などなど、小説の表紙には全然違う印象のものがたくさんあります。
小説を選ぶなかで、唯一わかりやすく視覚的に判断出来るのが表紙です。
直感的に気になった表紙は、あなたの波長に合った作品かもしれません。
そのような作品に出会ったら手にとってみて、パラパラと読んでみてください。
そこで「良さそう!」と思ったら思い切って購入してみましょう。
こういった出会いで思いも良い小説に出会えることはよくあります。
お気に入りの表紙の小説を集めて行くのも、楽しむことができますね!
選び方②作者の性別から選ぶ
同性の作者が書く作品では、細かい心理描写や物事の捉え方に共感を覚えやすいです。
実際に、男である筆者の体験談からひとつ。
「妊娠と出産」をテーマに書かれた小説を読んだ時のことです。
- 結婚と出産適齢期の女性を取り巻く環境
- 生々しいまでの幸福と苦悩
- 出会えるはずだった命の尊さ
これらを女性作者が真っ向から描き切った物語は、男性の筆者ですら心震えるほどの作品でした。
しかし、男性では深く共感したくてもできない…
そんな描写に歯がゆさを覚えたことも事実です。
読書を始めたての方は、共感して物語に没頭できる一つの基準として、同性の作者を選んでみるのもありだと思います。
選び方③名作の中から選ぶ
学生時代、国語の授業での教科書の音読は、誰もが通った道ではないでしょうか。
- 宮沢賢治の「注文の多い料理店」
- 芥川龍之介の「蜘蛛の糸」
- 太宰治の「走れメロス」
- 夏目漱石の「こころ」
数ある名作の中でも、やはり教科書に載っているような作品は読みやすく、また馴染み深いですよね。
さらに、改めて自分から手に取って読んでみると、意外と奥深くて楽しめることに、驚くこともあります。
思い返して印象に残っているような名作。
それが自分の波長に合った小説であることも多々あります。
意外とおすすめの小説の選び方です。
④ジャンルから選ぶ
一番おすすめの小説の選び方です。
自分の波長を探るうえで、最もわかりやすく想像しやすい基準でしょう。
- 純文学
- ミステリー小説
- 恋愛小説
- 青春小説
- ホラー小説
- SF小説
これらのジャンルから、小説を選ぶコツは、実はあなたの身近に潜んでいます。
これまで触れてきた、小説以外の作品を思い返してみてください。
映画・ドラマ・漫画・アニメ・おとぎ話など、なんでも結構です。
記憶に残っている、もしくは好きな作品がありませんか?
そして、その作品のジャンルはなんでしょう?
思い浮かべて、小説に当てはめてみてください。
あなたの波長に合う小説とは、これまでのあなたが培ってきた経験や、生来の嗜好を捉えた小説のことです。
読書というものは波長が合えば、他の娯楽作品とは違った感動を、胸に届けてくれるものに様変わりします。
選び方⑤小説の長さから選ぶ
単純に読書へのハードルを下げるためにも、短編の小説を選ぶのはありです。
活字慣れしていない状態から長編小説を読み始めて、苦労された方は多いと思います。
しかし、短編小説であれば読みやすく、手にも取りやすいですよね。
短編小説には、「1つの文庫本に複数の作者の作品がまとめられているもの」もあります。
そういった本を買ってみて読んでいくことで、お気に入りの小説家を見つけることができます。
そうすれば、あとは
「同じ作者の他の本を探す」「同じような小説家を探してみる」
といった流れで自分に合う小説を見つけることができます。
さらに短編小説よりも短い「ショートショート」と言うものもあります。
ショートショートに分類される小説は、極めて短い物語であると同時に、独特で凝縮された世界観はクセになります。
中でもショートショートの神様とも謳われた星新一さんの小説は、とてもおすすめです。
一度、手に取ってみてはいかがでしょうか?
選び方⑥好きな有名人の愛読書から選ぶ
自分の好きな人が好きな小説…少し気になりませんか?
愛読家として知られる有名人の方は多く、その人の人生に影響を与えた小説が紹介されることは多々あります。
- 星野源さん:「テロリストのパラソル」
- 宮崎あおいさん:「強運の持ち主」
- 又吉直樹さん:「何もかもが憂鬱な夜に」
調べてみれば、意外な方でも愛読書を挙げていることがあり、上記はあくまで、ほんの一例です。
あなたが好きな有名人の考えを、形作ったかもしれない小説。
触れてみると、少しその人に近づけるかもしれません。
これも一つの、自分の波長に合った小説選びでしょう。
選び方⑦直木賞受賞作から選ぶ
小説には様々な受賞作があり、実はそれぞれの賞には特色があります。
その中でも、特に大衆小説、すなわち読書初心者でも読みやすい小説が多いのは直木賞です。
反対に、同じく有名な芥川賞は、純文学の小説が受賞することが多い傾向にありますね。
そのため、何かの賞の受賞作といっても、必ずしも親しみやすい小説であるとは限りません。
「小説に興味があるけど、じっくり悩んでまで小説選びするほどでもないし…」
そう思っている方には、おすすめの選び方です。
賞を受賞する作品には、やはり読者を引き込む強い世界観があります。
自分の波長に合った選び方で小説に没頭しよう!
一冊の小説を読み切るコツは、自分の波長に合い、のめり込める小説に出会うこと。
これまで、自分が興味を抱いてきた作品を振り返り、自分の好みを探ることが、何よりの小説を選ぶ基準となります。
最初に好きになる小説は、きっと特別で思い入れのある宝物になるでしょう。
自分にあった小説を見つけて、創造性や共感性を高めながら、人生を豊かにしていきましょう!